『APEX』と『PERFORMANCE』と『TECH』について。
- 2017.09.21 Thursday
- 13:04
以前からちょいちょい聞かれるのですが、Champion Systemのウェアでよく用いられている名称「APEX、PERFORMANCE、TECH」の各グレードのアイテムはそれそれどこが違うのか?
そんなことについてお話ししたいと思います。
Champion Systemのウェアは今年の1月からラインナップが大幅に変わり最高級グレードのAPEXライン、ミドルグレードのPERFORMANCEライン、エントリーグレードのTECHライン、の3つに分かれることになりました。で、時々聞かれるのはそれぞれどんなところが違うのかということです。
とりあえず、3種類のジャージを並べてみました。同じ色だと外見上はほとんど違いがわからないですね。(;^_^A
ということで、大きく違うところを見ていきましょう。まずは肩の部分です。
それぞれ生地が違います。APEXは【エリート】、こちらはスピードスケートなどの全身タイツによく用いられる生地で快適性が高く、完璧なフィット感をもたらします。PERFORMANCEでは【ライクラ】が用いられています。この生地はサイクリストならば知っている人が多いと思います。レッグウォーマーやアームウォーマーに使わている生地ですね。こちらもフィット感が良く、バタつきづらくなっています。ただ、APEXのエリートと比べると少し厚みがあって、硬さを感じます。最後のTECHで用いられている生地はサイクルジャージで一般的に用いられる生地でChampion Systemでは【テック】と呼ばれています。高い吸湿発散性を持ったオールラウンドに使える生地ですが、ハイライクラ、ライクラと比べるとフィット感はやや劣ります。
次の違いはサイドパネルです。
こちらも生地が違います。APEXは【ディンプルライト】で通気性が高く、身体に密着するフィット感をもたらします。PERFORMANCEでは【テックメッシュ】が用いられています。この生地も軽量で通気性の高い生地ですが、ディンプルライトと比べると劣りますね。最後のTECHで用いられている生地は肩部分に用いられている生地と同じ【テック】になります。必要十分な通気性はありますが、ディンプルライト、テックと比べると劣ってしまいます。
このほかにもAPEXだと袖口の生地が【ディンプルライト】だったり
腹部の裾がずり上がるのを防止するシリコングリッパーがついていたり
至れりつくせりなのです。
さて、ビブショーツではどんな違いがあるのでしょうか?
縫い目を見るとわかるのですが、こちらはカットが違います。
APEXとPERFORMANCEは近いのですが、TECHは全く違うカットになっています。これは用いている生地の機能に合わせたカットになっています。
そして機能的な違いですが・・・。
大腿部の裾部分が大きく違います。APEXはカーボンを縫い込んだ素材にシリコングリッパーが取り付けられています。この生地はコンプレッション機能と抗菌・防臭性を提供しています。PERFORMANCEにはかぶれにくい低刺激のシリコングリッパーが取り付けられており、幅のある面積の広いグリッパーは裾のずり上がりをしっかりと防いでくれます。TECHにはスタンダードタイプのグリッパーが取り付けられています。テックのグリッパーでも裾のずり上がりはしっかりと防いでくれるのですが、APEXとPERFORMANCEに採用されているシリコンタイプは切りっぱなしなので圧迫感なしのストレスフリーです。
次の違いはビブストラップの部分です。
APEXには軽量の【アジャイル】という生地が用いられています。この生地はもともとインナー用の生地なのでビブストラップに使うにはもったいないくらいの高い通気性をもっています。PERFORMANCEとTECHはPERFORMANCEジャージのサイドにも使われていた生地【テックメッシュ】が用いられています。テックメッシュも通気性は良いのですが、アジャイルと比べると落ちてしまいますね。
このようにグレードの高いものにはそれなりの理由があります。TECHグレードの製品は普通に使える良い製品なのですが、やはりAPEXやPERFORMANCEと比べると快適性、フィット感、重量など各部でその違いは歴然です。ロードレースでギリギリの戦いをするような人、少しでも快適なサイクリングを楽しみたい方には一つでも上のグレードの製品を使うことをオススメします。
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